46 :名無しさん@HOME:04/05/18 17:04
ひいじいさんの妹の話。私生児を生んで、母ひとり子ひとりだけの別戸籍を作っている。
その私生児は、大きくなってからよその家に養子に出されている。
子を養子に出した後、彼女自身は兄の戸籍に復帰し、母子だけの新戸籍は廃止される。
この、ひいじいさんの妹という人の晩年は、俺の母が幼いころ、同居していて知っていたそうである。「出戻りのおばあさん」と認識していたそうである。
「あーあ、ひいじいさんの妹は、勝手に家を飛び出して、誰の子かわからん子をはらんで、しょぼくれて帰ってきたか。子供は恥ずかしいからよそへ養子に出されたか。みっともないなあ」

ところが真相は全く違った。


彼女は、ド派手な結婚式をあげ、盛大に祝福されて嫁に出て、嫁ぎ先で子供を産んだのだそうである。
それがわけあって離縁され、子供を置いて出戻ってきたのだそうである。
子供は、嫁ぎ先のあととりとして、大切に育てられていた。
そしていよいよその子に家督を継がせるときになって、戸籍がないことに初めて気づいた。
そう、ド派手な結婚式やっておきながら、婚姻届を出し忘れていたのである!
子供は私生児として、離縁された母親とともに、戸籍上、実家に戻ってしまっていたのである。
その家ではあわてて養子縁組の手続きをとり、なんとか私生児に家督相続させることができた。
ぶざまな話である。

世の中には結婚式やってから入籍までタイムラグのある人も多いようだが、もしもそのまま忘れてしまったりしたら、こういうぶざまなことにもなりかねないのである。非常に教訓的な事例だと思う。
たまたま、ド派手な結婚式の情景を覚えている老人が親戚にいたので真相がわかったのであるが、こういう同時代人がだれもいなくなったら、このみっともない戸籍だけが末代まで残ってゆき、みんなが俺と同じ想像をする。死んだあとまで誤解されて恥をかき続けるのである。
こういうことにならないよう皆さん、戸籍への届出にはご用心ご用心。



49 :名無しさん@HOME:04/05/18 21:11
>>46
戦前のわが国では届出のない(内縁)の夫婦がたくさんいたらしいよ
結婚式はしても届出婚にはなかなか親しまなかったって



大人になってから知った家族の秘密 4 http://ex5.2ch.sc/test/read.cgi/live/1082436706/