の女子高でした。
大多数が中学からの持ち上がりでクラスも4クラスしかないため
ほとんどが顔見知り。
そんな状況なので、高校から受験して入学してくるコはある意味目立つし
みんなの好奇の目にさらされてました。
その中でもTさんは、体が大きく動作がゆっくりだったので
いつのまにか「クマさん」と呼ばれるように・・・。
みんながからかっても、彼女は「やめてよ~」とおっとりと返すだけで
それが、いじめっこの目にはおもしろくうつったらしく
1年の5月にはいじめが始まってしまいました。
女子高なので、力でどうこうっていういじめはない分、精神的ないじめが
主で本当にかわいそうだった。
授業で彼女が本を読む番がくると、多くのコがいっせいに咳をしたり
筆箱を落としたり、わざと大声で「聞こえませ~ん」とヤジ飛ばしたり・・・。
そんなある日、1番にいじめてたMさんが「これからクマは、見えてないことにしよ~」と
言い出し、それからMさんが何か話し掛けても「あら?空耳かな?」とか
「誰もいないのに声がする~」などいって タチの悪い無視を始めました。